2022年7月12日火曜日

「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」に関する記者説明会を開催しました

6月8日(水)JA会議室にて「スマート農業の開発・実証プロジェクト」の説明と実験公開を行いました。参加者は、メディアからは北海道新聞・読売新聞、NTT北見放送局、日本農業新聞,、道東テレビ、東亜リサーチ、北海道建設新聞、その他からは北海道農政事務所、津別町役場、日本甜菜製糖、津別スマート農業研究会が参加致しました。 実証実験内容は、①スマートトラクターシステムを用いた傾斜地での移植・除草作業自動(北見工業大学技術開発)化②ドローンおよびトラクター撮影画像を用いた画像認識によるてん菜褐斑病の病害虫検知(NTT 技術開発)③振動センサー付き端末を用いた鳥獣害対策(NTT技術開発)で、スマート農業実証プロジェクトの概要をJAつべつ経済部営農課有岡敏也嘱託が説明し、①については北見工業大学楊亮亮准教授が説明、②はドコモ5G・IoTビジネス部山田和宏部長、③はドコモ東北支社法人営業部後藤知之主査がそれぞれを説明致しました。 次に場所を移動して岩富地区の(有)矢作農場の圃場にて、5Gを利用したスマートトラクターによる有機玉葱畑での自動除草作業を実験公開し、トラクターは作物を傷つけずに雑草を取り除のく事が出来る事で約50%の作業省力化を目指します。 また。木樋地区では(有)木樋桃源ファームの圃場で、ドローンとトラクターを利用したてん菜の病害虫検知の実演デモンストレーションを行いました。畑にドローンを飛ばして上空から撮影し、画像分析して病気の発生場所をパソコン上に表示し作物の病害を検知するシステムの実証実験で、従来の農薬全面散布に対し、病害発生箇所を特定して部分散布が可能となり農薬コスト15%削減を目指します。 鳥獣害対策は、(有)木樋桃源ファーム圃場の罠設置場所に移動し、GPSわな監視装置「kaggata」、わな検知クラウドを視察しました。GPSを使った振動探知機とセンサー付きカメラに鹿や熊がかかった際に自動的に撮影され捕獲通知が来る仕組みとなっており、その通知を受けて現地に行けば良く見回り作業が削減出来る事で、被害額20%減少・労働力50%削減を目指します。 有岡嘱託は「生産者の所得が増えないと、この実証を導入するに至らない。最終的には10%所得向上することによって他の生産者、他の地区にも推進する事が出来る」と実証実験での手ごたえを感じており、今年1年実証実験を行って課題を検証し導入実現に向けて進めて行く計画となっております。