2017年2月28日火曜日

農業者と漁業者手を組み 農地崩落対策プロジェクトチーム結成へ始動

近年、自然災害が本道を襲い大きな被害をもたらしています。オホーツク管内でもここ12年の間に11回大きな農地崩落が起きており、被害農家は農地の流失に始まり、その土砂は網走川流域の河川から流れ込み漁業にも大きな被害をもたらしています。

2011年漁業者の呼びかけから始まった運動は、農業者と漁業者が「網走川流域農業・漁業連携推進協議会」を設立して、農業者と漁業者の持続的発展に向けた「共同宣言」を行いました。更に2015年には網走川流域、一市三町の農協と漁協、行政を含めた「網走川流域の会」を発足させてきました。

2月24日「農地崩落対策プロジェクトチーム結成」へ参加したのは、「網走川流域の会」に参加する網走漁協・西網走漁協とJAつべつ・JAびほろ・JAめまんべつ・JAオホーツク網走、JA中央会北見支所、北海道ぎょれん。オブザーバーとしてオホーツク総合振興局、網走市、大空町、美幌町、津別町。



結成の目的は、降雨の起因する農地の崩落により土砂が河川や湖沼へ流入し漁業への被害が発生している事。農地崩落の復旧には膨大な費用が発生するが、農業者個々には対応する事が非常に困難な状況となっています。農地災害復旧事業の制度自体は存在するものの、その要件に合致しない事例も多くあり対策が充分に講じられていない事態となっている。現状の対応は、市町村独自の予算で行っており根本的な解決には程遠い状況が続いており、結果的に耕作放棄されている実情となっており、放置する事で更に被害の発生が予想されている。

プロジェクトチーム当面の取組は、農業者と漁業者が認識を共有する為に、網走川流域の崩落現場視察を合同で行い、実態の把握を進め、改修における具体的な方法を行政と連携して検討し、関係先に対する要請活動などを行うこととした。プロジェクトの座長として新谷哲章(網走漁協理事)有岡敏也(JAつべつ)を選出した。